逆ネジを食らわす

プラモデルが好きで、模型の自動車やバイク、大きな帆船まで作りました。四畳半の部屋をまるまるそのために使っていたぐらいです。

小さなパーツをひとつひとつ丁寧に洗剤で洗って、油分を落としてから着色していきます。
(でき上がりを想像しながら色のバランスを考えるのは、写真撮影でフィルムの上がりを想定しながらライティングをセットするのと似ています。)

着色したパーツを今度はそれぞれ組み立てていきます。
小さなものや軽いものは接着剤で済むのですが、大きなものや重いものとりわけ金属のようなものはネジ止めしなくてはなりません。

一般に販売されているネジやビスは時計回りに押し込んでいくと締ります。
これは、右手で使いますと小指を中心に回すことになって力が楽に入りますが、反対に左手で持って回すと親指中心の回転となり非常に力の入れにくい作業となります。

プラモデルのネジぐらいの小さなものだとそんなに負担にはなりませんが、家人に頼まれて棚板など作る羽目になった時などは、大変なことになります。

棚板を支える金具を壁にモクネジで取り付ける段になると、まず左の肘を思いきりみぞおちのところまで絞り込み、次に全体重をドライバーを持っている左の手のひらに載せてネジの頭を時計方向に押し込んでいきます。
この格好で回すとすぐにその回転に限界が来てしまいますので、左肩を上げると同時に、右肩を下げて真っ赤な顔をしてこれでもかと回転を加えるのです。

が、いつも上手くいくとは限りません。
時として家人の見ている前で、かのモクネジはあらぬ方向に飛び、棚板はすさまじい音をたてて落下します。

左利き用のネジが欲しいものです。